5月13日は愛犬の日!由来は?「血統書付き」の意味は?
2017/06/05
5月13日は、愛犬の日。
一般社団法人ジャパンケンネルクラブ(JKC)が1994(平成6)年に制定しました。同クラブの前身である全日本警備犬協会が1949(昭和24)年5月13日に創立されたのを記念しています。
犬や猫で「血統書付き」という言葉がありますが、犬の血統書を発行している団体の一つが、ジャパンケンネルクラブ。
また、ドッグショーの開催や日本で初めて災害救助犬育成事業を行ったのは、この団体です。
今回は、愛犬の日にちなみ
・「血統書付き」ってどんな意味?
・災害や事件で活躍する犬たち
についてお伝えします。
「血統書付き」ってどんな意味?
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血統書は、正式には「血統証明書」と言います。
血統証明書は、”純粋犬種”を証明するもの。純粋犬種でないからといって、すべて雑種というわけではありませんが、純粋犬種と証明されるためには、厳密な条件が必要です。
ジャパンケンネルクラブのサイトによると、血統証明書とは
血統登録された同一犬種の父母によって生まれた子犬に対して発行されるもので、人間に例えると「戸籍」のようなものにあたります。純粋犬種は、この血統証明書によって、本犬、両親から祖先まですべて同一の犬種であるということが証明されなければなりません。
とあります。
両親から先祖まで、すべて同じ種類の犬という条件でないと「血統書付き」にはならないんですね。
血統証明書には、両親や祖先についての情報も記載され、2003(平成15)年からは、より正確な血統登録のため、父犬のDNA登録も導入されました。
日本で初めて血統書を発行する団体ができたのは、第一次世界大戦(1914~1918年)後。軍用犬や警察犬の活躍により、犬の有用性が注目されたこと、日本原産犬種の保存が真剣に考えられるようになったことが理由です。
ジャパンケンネルクラブの前身である全日本警備犬協会は、戦後間もなくの1949(昭和24)年に、農林大臣から許可され、設立されました。
血統書付きというと、ペットショップで売られている高価な犬というイメージがありますが、血統書で証明するのは、純粋な犬種を守ることが目的です。
災害や事件で活躍する犬たちを紹介!
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災害救助犬は、地震や土砂崩れなどの災害で、倒壊した家屋や土砂に埋もれた被災者や、山林などの行方不明者を発見するよう訓練された犬です。
警察犬も災害救助犬も、嗅覚によって人を探索しますが、警察犬は特定の容疑者のにおいを嗅ぎ当てるのに対し、災害救助犬は生存しているかどうかに関わらず、人間特有のにおいを探し当てるという違いがあります。
犬種は、ジャーマン・シェパートやラブラドール・レトリバーが多く、中型犬以上が望ましいと言われます。しかし、小型犬も、大型犬が入れないすき間を探索できるメリットもあり、どんな犬でも災害救助犬になれます。
日本では、1990(平成2)年に、ジャパンケンネルクラブが災害救助犬を養成する事業を始めました。今は、いくつもの団体ができましたが、認定基準にバラつきがあり、現場で活動できるレベルになっていない犬も認定されていることが問題になっています。
2004(平成16)年に発生した中越地震で、車ごと土砂とがれきに埋まった当時2歳の男の子が、92時間後に救出されたことを覚えているでしょうか。
そのとき、男の子を発見し、一躍注目されたのが警視庁の警備犬レスター号。
警備犬は、警察犬とは別に設置されており、爆発物の捜索やテロリストの制圧、災害救助を行う役割を担っています。
犯人の追跡などを行う警察犬は、各都道府県警察に設置されていますが、警備犬は警視庁と千葉県警察のみに配備されています。
まとめ
多くの犬はペットとして飼われていますが、今回ご紹介した災害救助犬、警察犬、警備犬、そして麻薬犬のような災害や事件で活躍する犬、障害者の手助けをする盲導犬、聴導犬、介助犬と、さまざまな犬たちがいます。
ペットも、職業犬も、わたしたちを助けてくれる存在。愛犬の日に、そんな犬たちに想いをはせてみてはいかがでしょうか。
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