最高気温ランキングが変わった!?日本で一番暑いのはどこ?
2017/06/08
夏に日本一暑くなるので有名な場所は?と聞かれると、暑さを逆手にとってまちのPRをしている埼玉県熊谷市が頭に浮かぶ人も多いのでは?
しかし!実は、最高気温の記録が更新されていたのです。
また、熊谷市は、今後「暑さ推し」をやめるという情報も!
そこで今回は、
・熊谷、多治見を抜いて1位に!日本で一番暑いのはどこ?
・「あついぞ!熊谷」は今年で見納め?「暑さ推し」はなくなる?
についてお伝えします!
熊谷、多治見を抜いて1位に!日本で一番暑いのはどこ?
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記録が更新されたのは、2013(平成25)年8月12日。高知県の江川崎(えかわさき)で41.0℃を記録し、それまでの埼玉県熊谷と岐阜県多治見の40.09℃を更新しました。
江川崎は、高知県西部の四万十市の北部に位置する地域で、愛媛県に隣接しています。
観測した場所は、アメダス(地域気象観測システム)の「江川崎観測所」。アメダスは、全国約1,300ヶ所に設置されています。
ほかにはどんなところが「暑いまち」なのか、ランキングでご紹介します。
最高気温の高いランキング1位~10位
順位 |
都道府県 |
地点 |
観測値 |
|
℃ |
起日 |
|||
1 |
高知県 |
江川崎 |
41.0 |
2013年8月12日 |
2 |
埼玉県 |
熊谷 |
40.9 |
2007年8月16日 |
〃 |
岐阜県 |
多治見 |
40.9 |
2007年8月16日 |
4 |
山形県 |
山形 |
40.8 |
1933年7月25日 |
5 |
山梨県 |
甲府 |
40.7 |
2013年8月10日 |
6 |
和歌山県 |
かつらぎ |
40.6 |
1994年8月8日 |
〃 |
静岡県 |
天竜 |
40.6 |
1994年8月4日 |
8 |
山梨県 |
勝沼 |
40.5 |
2013年8月10日 |
9 |
埼玉県 |
越谷 |
40.4 |
2007年8月16日 |
10 |
群馬県 |
館林 |
40.3 |
2007年8月16日 |
〃 |
群馬県 |
上里見 |
40.3 |
1998年7月4日 |
〃 |
愛知県 |
愛西 |
40.3 |
1994年8月5日 |
(気象庁ホームページより)
熊谷と多治見が1位になるまでは、1933(昭和8)年の山形が1位だったんですね。
ところで、暑いというと、沖縄はどうなの?と思いませんか?
月別の最高気温ランキングを見ると、3月は「鹿児島県・名瀬※奄美諸島(30.4℃)」「東京都・南鳥島(30.2℃)」「沖縄県・大原(29.8℃)」と、”南国の島”が上位3位です。
しかし、4月以降は本州の地域が上位を占めています。
現在1位の江川崎、そして熊谷、多治見の特徴は、内陸にあること、標高がそれほど高くないこと、盆地であることが共通点で、熱がたまりやすい条件がそろっています。
それに加え、熊谷は東京、多治見は名古屋と大都市が比較的近く、ヒートアイランド現象で熱が運ばれるという説もあります。
こういったことを知ると、沖縄などの暑さは自然のもので、40℃を超える気温は異常気象なのかもと思いますよね。
「あついぞ!熊谷」は今年で見納め?「暑さ推し」はなくなる?
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そんな暑さを逆手にとって、まちのPRをしているのが、「あついぞ!熊谷」事業を行っている埼玉県熊谷市です。
この事業は、2005年からスタートし、キャラクターの「あつべえ」Tシャツやお面を使ったPRを行っていました。
「あついぞ!熊谷」のキャラクター「あつべえ」↓
しかし、「あついぞ!熊谷」は、市民から「あまりに暑さをPRすると、定住促進にマイナスイメージになるのでは?」などの声が上がるようになりました。
それを受けて、熊谷市も「暑さ」から「暑さ対策」にPRの重点を移し、今後は「あついぞ!熊谷」のPRも縮小されるそう。
熊谷市の夏の風物詩となった、百貨店「八木橋」前に設置される大温度計も今年(2017年)が見納めとなります。
ちょっと残念ですね。
とはいえ、「暑さ推し」だけではない熊谷市。こんな取り組みも行っています。
◇「熱中症予防情報」を発信!
日本初の熱中症予防情報システムを導入、市内30か所で観測をしています。その情報はホームページで「熱中症予防情報」が、メール登録すると「熱中症予防情報メール」で発信されています。
◇熊谷駅広場の「ドライミスト」でクールダウン!
熊谷市は、年間の快晴日が多く、2005年度の年間快晴日数は59日で日本一になりました。その特徴を活かし、太陽光発電システムの普及と暑さ対策に、熊谷駅広場に冷却ミスト(ドライミスト)を設置しています。
暑いだけに、暑さ対策も進んだまちだったんですね。
まとめ
熊谷には、ブランドかき氷「雪くま」があり、市内各店舗で食べることができます。
雪くまは、淡雪のようにふわふわの食感のかき氷。
食感のほか「熊谷のおいしい水を作った氷を使っていること」「オリジナルのシロップや食材を使っていること」が「雪くま」の条件になります。
1位の座を明け渡した熊谷ですが、今年最後になる大温度計を見て、ふわふわの「雪くま」を食べて、暑い夏を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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