10月4日は投資の日!上場とは?大企業=「東証一部」?
2017/08/31
10月4日は「投資の日」。「10(とう)4(し)」の語呂合わせというのは、わかりますね。
日本証券協会などで構成される「証券知識普及プロジェクト」が、より多くの人に証券・金融市場に興味・関心を持ってもらうために、1996年に制定しました。
今回は、投資の日にちなみ、わかるようでわからない、「東証一部」や「上場」についてまとめてみました。
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まずは「証券取引所」ってなんなの?から!
証券取引所は、簡単にいうと「株式の市場(いちば)」です。
証券取引所で、企業と投資家が、直接株の売買を行っているわけではありません。
投資家が株を売買したいときには、証券会社が窓口となります。証券会社は、投資家からの売買の注文を集めて、証券取引所に伝えます。
証券取引所では、銘柄(企業)ごとに、全国から集まった「買いたい」注文と「売りたい」注文を結びつけていきます。これは全てコンピュータ上のシステムで行われています。
「東証一部」って?
日本の証券取引所は、東京、名古屋、札幌、福岡の4ヶ所。
その中で、最も取引量が多いのが東京証券取引所です。略して東証とも呼ばれます。
(以前は、大阪証券取引所もありましたが、2013年に東京証券取引所に統合されました。現在は大阪取引所となり、デリバティブ(金融派生商品)専門の取引所になりました。)
先ほど、証券取引所は「株式の市場」とお伝えしました。
一つの証券取引所の中には、複数の株式市場があります。その市場の名前が、東京証券取引所であれば、「東証一部」「東証二部」「ジャスダック」「マザーズ」なのです。
「東証一部」「東証二部」がいわゆる大企業、「ジャスダック」「マザーズ」は新興企業の市場で、最も審査が厳しいのが「東証一部」です。
ちなみに、「ジャスダック」は大阪証券取引所にあったもので、東証に統合されました。
違いは、上場するときの審査の厳しさです。東証一部が、もっとも審査が厳しいため、「東証一部上場企業」は、社会的信用が高いなど、ステータスとなるのです。
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「上場」ってなに?メリット・デメリットは?
「上場」とは、証券取引所で、自社の株を自由に売買できるようにすることです。
「株式会社」というと、上場しているイメージがありますが、そうとは限りません。上場せずとも株式を発行して、出資者を募ることができます。
上場すると、証券取引所に自社の株が公開され、多くの人が売買できるようになるのです。
上場するメリットには、以下のようなことが挙げられます。
・資金の調達が容易になる
・社会的な信用が高まる
・知名度がアップする
逆に、デメリットとして、一番わかりやすいのは、買収リスクが高まること。
上場すると、株を買い占めた株主によって、企業が買収される可能性があるのです。
つまり、上場して株式を公開するということは、経営者がコントロールできないことが増えることでもあるのです。
そのため、大企業でも、あえて会社の方針として上場しない「非上場企業」もあります。
有名なところでは、サントリー、朝日新聞社、小学館、旅行会社最大手のJTBなどが挙げられます。
さらに、上場廃止した企業も「非上場」に含まれます。最近(2017年)では、東芝が東証二部に降格され、上場廃止の危機もむかえています。
業績不振や不祥事から上場廃止になる場合もありますが、企業買収を防ぐなどの理由で、あえて上場廃止する企業もあります。
ちなみに、東証一部上場企業は、わずか、日本の全企業の0.1%未満です。
まとめ
投資というと、少しハードルが高いイメージですが、まずは、よく知っている企業がどんな企業なのか、興味をもって見てみることから始めてもいいかもしれませんね。
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