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4月12日はパンの記念日!「パン祖」となった”侍”とは?

2017/04/23

http://kininaru-trend.net

4月12日は「パンの記念日」。そして、毎月12日は「パンの日」です。いずれも、パン食普及協会が1983(昭和58)年に制定しました。

4月12日は、日本で初めてパンが製造された日。パンの日の中でも、特別な日なので、パンの記念日なんですね。

今回は、
・日本で初めて作られたのは、どんなパンなのか
・なぜパンが作られたのか、だれが作ったのか

日本の歴史とともに、お伝えします!

日本で初めてのパンは、どんなパン?作られた理由は?

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日本でパンが作られた理由は、戦の保存食、つまり兵糧にするためでした。作ったのは、幕臣で伊豆韮山代官の江川太郎左衛門英龍(ひでたつ)

1842(天保13)年4月12日に第一号の「兵糧パン」が作られました。

日本は鎖国をしていましたが、1800年代初めには、たびたび外国船が日本にやって来たため、徳川幕府は、異国船打払令を定めました。

そんな中、日本人漂流民を乗せたアメリカの商船を、イギリス軍艦と勘違いし、打ち払うという事件が起きたのです(モリソン号事件)。

伊豆・相模原という、江戸湾の入口を代官として管轄していた英龍は、この事件に関心と危機感を持ち、外国が攻めてきたときに備えねば、と考えるようになりました。

その一つが「兵糧パン」だったのです。

英龍は、パン業界では「パン祖」と言われています。この「パン祖のパン」は売られていて、食べることができます。

筆者は、このパンを食べたことがありますが、甘みはなく、少し塩気のある味です。食感は、しけているのに硬い、乾パンといった感じで、クッキーより少し大きく、力を入れないと噛み切れませんでした。

みんなで分けようと、手でちぎろうとしましたが、男性でもちぎることができませんでした。レンジで柔らかくしたり、スープにつけると食べやすいのではと思います。

正直、おいしいとは言えませんが、歴史を感じるよい体験にはなります。

ちなみに、日本人で初めてパンを食べたのは織田信長。ポルトガルから鉄砲とともに入ってきました。

日本初のベーカリーは1869(明治2)年に創業した東京の「木村屋総本店」。木村屋の名物、あんパンが開発されたのは1874(明治7)年です。

パン祖のパン

「パン祖」江川太郎左衛門英龍ってどんな人?

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江川家は代々「江川太郎左衛門」の名前を継いでいますが、歴史で江川太郎左衛門といえば、江川太郎左衛門英龍(ひでたつ)を指します。

あまり有名ではありませんが、幕末と呼ばれる時代よりも前に、日本を外国から守る海防の重要性を唱え、行動に移した人なのです。

また、英龍はマルチな人で、剣の達人で絵もうまく、自画像が残っています。

江川家は、伊豆韮山の代官でしたが、相模原や武州多摩といったかなり広い地域を管轄していました。代官とは、天領と呼ばれた幕府直轄地を支配し、民政を行う 役職です。

代官といえば、「泣く子もだまるお代官様」や「越後屋、そちも悪よのぅ」というイメージがありますよね。

でも、英龍はそのイメージとは反対に、「世直し江川大明神」と領民に慕われる代官でした。

二宮尊徳を招いて農地の改良を行ったり、天然痘予防のために、領民への種痘を積極的に行ったのです。

その結果、日本に大飢饉が起こった時にも、英龍の管轄していた領地での餓死者は一人も出なかったと言われています。

また、これからの日本は海防が重要と考え、長崎で高島秋帆(しゅうはん)に弟子入りし、西洋砲術を学びました。

そして、幕府にも高島流砲術を取り入れるよう進言し、実現しました。

ちなみに、その砲術の演習が行われた場所が「高島平」。高島秋帆が砲術演習をした広い土地、という意味です。

高島秋帆の従者で、オランダ屋敷に料理方として勤めていた作太郎という人が、実際に「兵糧パン」を焼いた人です。

英龍は他にも、品川台場(お台場)の築造や鉄鋼を作るための反射炉の建造に取り組みました。

それが、2015(平成27)年に世界文化遺産に登録された韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)です。

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まとめ

日本のパンは、戦に備えることが出発点だったんですね。いまの日本のパンの多彩さを見たら、江川さんもびっくりするかもしれません。

日本の近代化は、明治の新政府が作ったと思われがちですが、徳川幕府の幕臣たちが礎を築いたからこそ、実現したのです。

パンの記念日に、そんな日本の歴史に思いをはせ、「兵糧パン」を食べてみてはいかがでしょうか?

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